イジワル婚約者と花嫁契約
第二条『連絡はこまめにすること』
「……今日もきてる」
電車を待つ駅のホームにてスマホを確認すると、やはりいつものように彼からメールが届いていた。
【おはよう】とたった一言だけ――。
盛大な溜息を漏らしながら、いつものように【おはようございます】と返信した。
あのお見合いの日から早一週間以上が過ぎた。
彼からは毎日ほぼ決まった時間にメールが送られてくる。
それは本当些細なことで、朝のおはようメールに始まり、ちょこちょこと送られてくるのだ。
一日目は全て無視していたものの、その日の夜に彼からお怒りの電話が掛かってきた。
どうして返信しないのかと。
心配だからちゃんと連絡するように。なんて過保護発言しつつも、彼は言いたいことだけ言うとさっさと電話を切ってしまった。
それからというもの、仕方なく返信している。
だってまた電話とかかかってきたら、面倒だし。
それにメールは一日に数えるほどしか届いていない。
きっと忙しいのにわざわざ送ってきてくれるのに、返信しないのもなんか悪いし。
最近ではそう自分に言い聞かせている。
電車を待つ駅のホームにてスマホを確認すると、やはりいつものように彼からメールが届いていた。
【おはよう】とたった一言だけ――。
盛大な溜息を漏らしながら、いつものように【おはようございます】と返信した。
あのお見合いの日から早一週間以上が過ぎた。
彼からは毎日ほぼ決まった時間にメールが送られてくる。
それは本当些細なことで、朝のおはようメールに始まり、ちょこちょこと送られてくるのだ。
一日目は全て無視していたものの、その日の夜に彼からお怒りの電話が掛かってきた。
どうして返信しないのかと。
心配だからちゃんと連絡するように。なんて過保護発言しつつも、彼は言いたいことだけ言うとさっさと電話を切ってしまった。
それからというもの、仕方なく返信している。
だってまた電話とかかかってきたら、面倒だし。
それにメールは一日に数えるほどしか届いていない。
きっと忙しいのにわざわざ送ってきてくれるのに、返信しないのもなんか悪いし。
最近ではそう自分に言い聞かせている。