イジワル婚約者と花嫁契約
「私も、健太郎さんのこと幸せにします」
「――え?」
突然そんなことを言い出した私に健太郎さんは驚き、身体を離すと顔を覗き込んできた。
「だって不公平じゃないですか。……私だって健太郎さんのこと幸せにしたいです」
「灯里……」
ずっと健太郎さんは私のことを忘れずにいてくれた。
だからこうやって再会することができたんだ。健太郎さんが私のことを見つけてくれたから……。
今感じる幸せも全部健太郎さんのおかげなんだ。
なのに私は……?健太郎さんに幸せを与えられたままなんて嫌だもの。
そう訴えるように見つめると、健太郎さんは急に顔を顰め、またきつく私を抱き寄せた。
「バカ。お前はただ俺に守られていればいいんだよ」
さらにきつく抱き寄せられてしまい、言葉が出せない。
「むしろそのために俺はずっと頑張ってきたんだ。……灯里を守れる男になるように、灯里を幸せにできる男になれるように、な。……まぁ、途中少し脱線しちまったけど」
「――え?」
突然そんなことを言い出した私に健太郎さんは驚き、身体を離すと顔を覗き込んできた。
「だって不公平じゃないですか。……私だって健太郎さんのこと幸せにしたいです」
「灯里……」
ずっと健太郎さんは私のことを忘れずにいてくれた。
だからこうやって再会することができたんだ。健太郎さんが私のことを見つけてくれたから……。
今感じる幸せも全部健太郎さんのおかげなんだ。
なのに私は……?健太郎さんに幸せを与えられたままなんて嫌だもの。
そう訴えるように見つめると、健太郎さんは急に顔を顰め、またきつく私を抱き寄せた。
「バカ。お前はただ俺に守られていればいいんだよ」
さらにきつく抱き寄せられてしまい、言葉が出せない。
「むしろそのために俺はずっと頑張ってきたんだ。……灯里を守れる男になるように、灯里を幸せにできる男になれるように、な。……まぁ、途中少し脱線しちまったけど」