イジワル婚約者と花嫁契約
「さて、遅れちゃうし私達も出発しましょ。それと灯里、行く途中でちゃんと佐々木さんに連絡しておきなさい。忙しいのにわざわざ家にまで来て下さったんだから」
「……はーい」
間延びした返事をしつつも、お母さんの言うことには一理ある。
この後すぐに病院に戻らなくちゃいけなかったのに、わざわざ来てくれたわけだし。
そう思い、車内で佐々木さんに連絡先をメールで送ると、まだ病院に着いていなかったのか、すぐに返信がきた。しかも二通も。
不思議に思いながらもまず一通目を見ると、【了解】と素っ気ない二文字だけ。
そしてもう一通のメールの件名には“嫁になるための十ヶ条”と書かれていた。
まっ、まさか……。
恐る恐る本文を表示すると、こう綴られていた。
【第二条 連絡はこまめにすること】
なにこれ!これを佐々木さんが言う!?
メール内容にカッとなってしまい、すぐさま返信した。
【それをあなたが言いますか?】って。
そうしたら彼からはこう返信がきたんだ。
【俺だからいいんだ。つーか絶対守れよ】って。
「……はーい」
間延びした返事をしつつも、お母さんの言うことには一理ある。
この後すぐに病院に戻らなくちゃいけなかったのに、わざわざ来てくれたわけだし。
そう思い、車内で佐々木さんに連絡先をメールで送ると、まだ病院に着いていなかったのか、すぐに返信がきた。しかも二通も。
不思議に思いながらもまず一通目を見ると、【了解】と素っ気ない二文字だけ。
そしてもう一通のメールの件名には“嫁になるための十ヶ条”と書かれていた。
まっ、まさか……。
恐る恐る本文を表示すると、こう綴られていた。
【第二条 連絡はこまめにすること】
なにこれ!これを佐々木さんが言う!?
メール内容にカッとなってしまい、すぐさま返信した。
【それをあなたが言いますか?】って。
そうしたら彼からはこう返信がきたんだ。
【俺だからいいんだ。つーか絶対守れよ】って。