檻の中の国
「……ハッ……頭がお花畑だな。
お前…俺に売られたんだぞ?
もう少しで死ぬとこだったんだぞ……?」
「でも助けてくれたし、今も優しくしてくれてる。」
螢は顔をうつむけた。
「………やさしくなんか…………ない。
調子に乗るなよ……?……俺がその気になれ
ば……お前なんてっ……」
「じゃあどうしてあの時、
殺人を冒してまで私を助けたの?」
「……………!!!…
……それは……………。」
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