檻の中の国
06 人を縛る花
「…………わたし……そんなんじゃ………
………ないよぉ…………。」
女の子はポロポロと泣き出した。
まだ、4さいくらいだろうか。
銃口を向けられて、
警戒されて、
怖くない訳がない。
無邪気に泣いているその姿は、
普通の女の子だ。
チラッと螢を見ると、螢も銃口を下ろしている。
私は女の子の方に歩き出した。
「………!!!!!…おい!!やめろ!!!!!!
相手の戦略だったらどうするんだ!!!」
「………そんなことない。この子を見てよ。」