寂しがりヒーロー
いち。
二人の僕がいるんです。
「ほら、朝だよー。起きてよ、伊月」
まだぼんやりする頭。
でも、聞きなれたこの声を、僕が聞き逃すはずがない。
「んー...やだ。眠い~...」
「だーめ。ほら、学校遅刻しちゃうでしょ?」
「うー...カモちゃんの意地悪っ!」
「はいはい、分かったから起きて」
僕の小さな反撃をいとも簡単にかわし、カモちゃんこと、神田望波(カンダモナミ)は僕の制服を用意した。
カモちゃんっていうのは、僕がつけたアダ名。
騙されやすくて詐欺師の絶好のカモって意味で、カモちゃん。
カモちゃんにアダ名の由来を素直に言ったら怒るから、『苗字の最初の文字と下の名前の最初の文字から取ったんだよー』って言えば、簡単に信じてくれた。
やっぱり、カモちゃんってアダ名、ピッタリだね。
僕は嫌々起き上がる。
「ほらほら、早く制服着て?朝御飯も出来てるよ」
「はぁーい」
やっと着慣れてきた制服は、まだ新しい。
僕もカモちゃんも、まだ高校一年生だから。
まだぼんやりする頭。
でも、聞きなれたこの声を、僕が聞き逃すはずがない。
「んー...やだ。眠い~...」
「だーめ。ほら、学校遅刻しちゃうでしょ?」
「うー...カモちゃんの意地悪っ!」
「はいはい、分かったから起きて」
僕の小さな反撃をいとも簡単にかわし、カモちゃんこと、神田望波(カンダモナミ)は僕の制服を用意した。
カモちゃんっていうのは、僕がつけたアダ名。
騙されやすくて詐欺師の絶好のカモって意味で、カモちゃん。
カモちゃんにアダ名の由来を素直に言ったら怒るから、『苗字の最初の文字と下の名前の最初の文字から取ったんだよー』って言えば、簡単に信じてくれた。
やっぱり、カモちゃんってアダ名、ピッタリだね。
僕は嫌々起き上がる。
「ほらほら、早く制服着て?朝御飯も出来てるよ」
「はぁーい」
やっと着慣れてきた制服は、まだ新しい。
僕もカモちゃんも、まだ高校一年生だから。