寂しがりヒーロー
校庭には、たくさんの生徒達。
そして、校舎から身を乗り出して見ている生徒もたくさんいた。


「...待ってましたよ、特に、トップの伊月さん、でしたっけ」

「...わりぃけど、伊月さんはお前らの相手、しねーから」


絋ちゃんの言葉に、相手は逆上する。


「ふざけんな!」

「なんだよ、怖じ気づいたのか!」


...何を言われても、僕の心が闘争心に駈られることはなかった。

僕が闘争心に駈られるのは、カモちゃんに何かされたとき。
僕は、カモちゃんにバレないためなら、何を言われても、戦わないし、いくらでも殴られていい。
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