寂しがりヒーロー
そんなことを思っていると、また玲からメッセージが送られてきた。


『たこうなわつがせててきめまばいどつしよく』


...あまりにも誤字が多すぎる。
何が書いてあるか読めないし...。

そう思っていると、今度は電話がかかってきた。


「もしもし...?」

「伊月さん!」

「玲ー、メッセージ、誤字が多すぎて...」

「それは申し訳なかったです、焦ってて...けど、それよりヤバいんですよ!他校のヤツが攻めてきて、伊月さんのところに行くって...!」

「えっと...家に来るってこと...?」

「はい、なんか、昨日尾行して家を知ったとか...!」

「え、何それ...僕、どうすればいいの?」

「とにかく今は、伊月さんは戦える状況じゃないと思うんで、逃げてください!俺らも行きたい気持ちはあるんすけど、学校にも何百人も攻めてきてて...!」

「えっ!?」


こんなときに、ついていないなと思う。
ただでさえ僕は弱いのに、病み上がりじゃ絶対やられる。


「だから伊月さん、早く逃げ...って仁太!?おい、どこ行くんだよ!?仁太っ!」

「えっ!?どうしたの?玲!」

「仁太が、そっちに行くって!」

「え、大丈夫なの!?」

「それはなんとも言えないですけど...とにかく、仁太に任せます!」

「わ、分かった!」


僕は電話を切り、座り込んだ。
どうしよう...とにかくカモちゃんのことは守らなきゃ。
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