寂しがりヒーロー
いつもより防御が速くて、いつもより攻撃力が強い。
仁太くんは今、本気だ。
それに今、仁太くんには敵しか見えていない。
僕もカモちゃんも、呆然と見つめることしか出来なかった。
でも、僕はすぐに思った。
やっぱり僕じゃ、カモちゃんを守れない、と。
いつだって、助けてくれるのは仁太くん。
きっと、カモちゃんは仁太くんのこと、好きになっちゃう...。
カモちゃんをチラッと見ると、仁太くんを見つめていた。
やっぱり、僕は敵わない...。
「...っ、はぁっ、はぁっ、大丈夫か?」
相手を倒し終えた仁太くんが、振り向いて僕らを見た。
「うん。仁太くんのお陰で。...ほんと、ありがと」
「カモは?」
「私も、大丈夫だよ。ほんとすごいね、仁太くん...」
カモちゃんの瞳は、キラキラしていて、仁太くんを見つめている。
なんだか、辛い。
辛くて、苦しい。
熱なんかより、辛くて苦しくて、もっと深いところが、痛い。
「...カモ」
「ん?何...?」
仁太くんが、真剣な表情になる。
もしかして、告白、とか...?
そんなの、見れないよ...。
僕はぎゅっと目を閉じた。
でも、仁太くんの口からは、予想外の言葉が出てきた。
「...伊月に、ゼリーかなんか買ってきてやってくれ」
「「へ??」」
仁太くんは今、本気だ。
それに今、仁太くんには敵しか見えていない。
僕もカモちゃんも、呆然と見つめることしか出来なかった。
でも、僕はすぐに思った。
やっぱり僕じゃ、カモちゃんを守れない、と。
いつだって、助けてくれるのは仁太くん。
きっと、カモちゃんは仁太くんのこと、好きになっちゃう...。
カモちゃんをチラッと見ると、仁太くんを見つめていた。
やっぱり、僕は敵わない...。
「...っ、はぁっ、はぁっ、大丈夫か?」
相手を倒し終えた仁太くんが、振り向いて僕らを見た。
「うん。仁太くんのお陰で。...ほんと、ありがと」
「カモは?」
「私も、大丈夫だよ。ほんとすごいね、仁太くん...」
カモちゃんの瞳は、キラキラしていて、仁太くんを見つめている。
なんだか、辛い。
辛くて、苦しい。
熱なんかより、辛くて苦しくて、もっと深いところが、痛い。
「...カモ」
「ん?何...?」
仁太くんが、真剣な表情になる。
もしかして、告白、とか...?
そんなの、見れないよ...。
僕はぎゅっと目を閉じた。
でも、仁太くんの口からは、予想外の言葉が出てきた。
「...伊月に、ゼリーかなんか買ってきてやってくれ」
「「へ??」」