隣の席の、クソ悪魔。
プロローグ
「調子のってんじゃねーよ」



そう言って私の体を蹴って殴ってボコボコにする





泣きたいんじゃない





勝手に涙が出るんだもん




言い返したくないわけじゃない




けど言い返したらもっとひどくなるもん



このまま消えてしまいたい。



「私はいつでも沙羅を裏切らないから」




そう言って私を助けてくれた絵里。





いま思い出すと、胸が痛くなる




もう、あんな思いはしたくない。



自分が思ったことはちゃんと言える



次は私が絵里に恩返しする。



集団の暴力なんかで解決せずに自分を貫き通す強い女になるんだ。
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