隣の席の、クソ悪魔。



あれ…?ここ、保健室?


目が覚めて体を起こしてみると、そこは保健室だった



えっと、確か…



「やっと目覚めたか。



大丈夫か?沙羅、朝から熱あっただろ?


今日保健室の先生体調不良で休みらしいから、俺がずっと沙羅のこと見てた」





そうだ…松山が運んでくれたんだ。




そんなことはおいといて。




なんで私のこと沙羅って呼んでんのよ。



馴れ馴れしい。



「勝手に下の名前で呼ばないで。」



私は冷たく松山に返すと




「うーん、それは無理かなー



まあ、沙羅のことなんて呼ぼうが俺の勝手だろ?」



そう言っていつもの王子様スマイル…



じゃなくて、本当の笑顔を見せてくれた。




けど…



「馴れ馴れしいから嫌なの。」



「じゃあ、沙羅ちゃんの方がいい?」



「…もう沙羅でいいよ。」



もう、沙羅って呼ぶことを許した。
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