隣の席の、クソ悪魔。
「嘘だ。

ただ、自分の価値あげようと、僕は王子様だから、みんなを助けるんだよ



みたいな印象つけたかっただけだよ」





どうせ女によく思われたかっただけだよ。




「私にはそうは見えなかったよ?


沙羅が倒れたのすぐに気がついて、走って助けに来てたもん


沙羅は覚えてないかも知れないけど、ずっと沙羅に大丈夫か?大丈夫か?

って心配そうに声かけてたしね」



え…




けどさ、そんなことしてくれたとしても、松山は私にいつも嫌味ばっかこぼしてくるんだから、そんなことされても、感謝の気持ちがわいてこない。




「私は別にあんな奴に助けて欲しくなかったもんね」




「ははっ、本当強がりになっちゃって



まあそんな沙羅も好きだけど」



「本当絵里大好き」



そう言って、私は絵里に抱きついたのだった。
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