好きだから
2章:君を知った
矢島先輩と少し喋ったあの日以来
うちには瞬・宙くん・矢島先輩の3人がよくくるようになった。
他にあるよね、行く場所。
「琉佳ちゃんって久々にみると美人やな〜」
相変わらず口だけはうまいね、宙くんって。
聞き飽きた。
「瞬、なんで」
少し不機嫌なあたし。
別にいいけど、夜ご飯が4人分で作るのが大変になる。
「まあまあ。噂の羽琉くんを連れてきたからいいじゃん」
噂になってないよ。
噂になる前に知ったし、噂されてた側だし。
瞬は、矢島先輩の肩を叩きながらいう。