好きだから
「そろそろ夜ご飯つくろーかな。」
私が瞬を見ながら言うと、瞬はわざとらしく咳払いをする。
きづいてるな、こいつ。
「瞬、手伝い」
「無理、忙しい」
即答かー。
はあ。
テレビ見てるだけなのに断るとか腹立つ(笑)
「俺、手伝うよ」
そう言ってくれたのは、羽琉くん。
やさしーっ!
少しきゅんってなったよー。
「ありがと!」
でも、何作ろうかな?
何かあるかなあー?
「何食べたいですか?」
羽琉くんを前にすると、まだ気を遣ってしまう。