好きだから









誰かいる、と思っていたベッドは、羽琉くんがいてカーテンの隙間から私を呼んでいるから、私は足を進める。






…聞かれてたんだ。


はずかしーっ。





「ここ」


布団をめくって、私が入るスペースを作ってくれる羽琉くん。




はずかしいよ、さすがに。






「座っとくね」




そう言って、羽琉くんに背中を向けて座った。










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