鳥籠の中の運命。








「だ………嫌……よ」



この家で過ごす最後の夜まで、彼女は枕に顔を埋めて泣き叫んでいた。


今思えば、きっと彼女はずっと隣の部屋の私に訴えていたのだ。



ここから連れ出して……と。


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