あなたのうしろ。
憎たらしい日和を、ぶちのめす瞬間。

この棟の校庭には、幸いなことに生徒がたくさんいる。

ここから落ちれば…皆が振り向く。

二階だから、死ぬことは絶対にない。

体育の先生から教えてもらった柔道の受け身。ここで使う。

落ちたところで苦しむフリ─…

無言で日和の方を指を指す。

まるで日和が私を落としたかのように。

客観的な目で見たら、間違いなくそう見えてしまうだろう。

それが狙い。

ちょっと怒られれば…ちょっと思いしれば…そんなのでよかった。が─…
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