今日から、幼馴染まない。
優衣の涙がなかなか止まらないので、遠回りして帰る事に。
「・・・・・・・・・・・・・・律、道が違う」
「優衣、泣きすぎ。 ちょっと風に当たって目の周り冷やしてから帰ろうよ。 その顔家族に見られて心配されるの、面倒じゃね??」
本当は、もう少し優衣とこうしてたかっただけなのだけれど、それらしい理由をつけてわりと遠めの道を選択。
慰める事も出来ないくせに、もっと優衣と一緒にいたかったから。
「・・・・・・・・・・・・・・・ありがとね、律。 いい加減泣くの辞めるわ。 ・・・・・・・・・・・・よし!! 歌う!!」
優衣は悲しみを振り切るかの様に、謎に中学の校歌を元気いっぱいに大声で歌い出した。
・・・・・・・・・・・・・・・歌のチョイス。
そして
「・・・・・・・・・・・・・・音痴。」
涙を堪えて歌う優衣の声は、不安定にかすれていた。