今日から、幼馴染まない。
「・・・・・・・・・・・・・・あの『ワタシ、律と付き合う事にした』
話し出そうとした時、被せる様に優衣が本題を口にした。
「・・・・・・・・・・・・・え。 だって・・・・・・・・・・・」
まだオレと優奈さんが付き合っていると思っている優衣の両親が、揃って優奈さんの方を見る。
でも優奈さんは、ただこっちの様子を見ているだけで何も喋ろうとはしない。
「ワタシが、律に『付き合って欲しい』って駄々捏ねた。 お姉ちゃんに『律をちょうだい』ってしつこく強請った。 散々お姉ちゃんを悪者扱いしておいて、実は悪人はワタシの方だったんだよ。 ずっと騙しててごめんなさい」
驚く優衣の両親に、突然事前打ち合わせなしの作り話をしては、頭を下げる優衣。