今日から、幼馴染まない。









「高校の頃、ワタシもそう思ってたー。 『この恋、永遠』とか思ってさ、FOREVERだのETERNALLYだの掘られた指輪、薬指にはめてみたりさー。 当時付き合ってた彼氏と別れるなんて、思いもしなかったもん。 それが、まぁ随分短い永遠だったわ」






細い目をしながら、ドコを見ているか分からない遠くの方に視線をやって当時を回想しながら、千夏さんの失礼発言は続く。







「イヤイヤイヤ。 16年も一緒にいて、それでも好きで付き合ってるのに、別れる方が難しいっす」







若干イラっとしつつも、千夏さんに言い返すと







「イイなぁ。 『本物』ってヤツだ。 羨ましいなー。 もともと幼なじみだったんだよね??優衣ちゃんと律くん。 幼なじみが異性って、憧れるよー。 ワタシ、幼なじみ女だもん。 恋愛しようがなかった」







『ワタシもそんな恋をしてみたかったなー』と千夏さんが溜息を吐いた。







千夏さんがオレらの事を『本物』って言ってくれた事により、千夏さんへの苛立ちは消滅。
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