今日から、幼馴染まない。
「イイ加減忘れろよ。 オレ、優衣と一緒にいたいから、同じ大学に行く」
「イヤイヤイヤ。 同じマンションに住んでるんだから、律が遠方に進学して引越さない限り、普通に会えるじゃん。 大学は自分の行きたいところに行くべきだよ」
オレの希望に、優衣が至極まともな意見で反論した。
優衣の言っている事が正しい。 でも
「N大って、総合大学じゃん。 さすがに学部は自分が興味のあるところにするけど、優衣と一緒にキャンパス歩いてみたいんだもん」
大学生になっても、優衣の隣にいたいんだ。
「・・・・・・・・・・・・・・じゃあ、絶対受からなきゃだなー。 ワタシ、第2希望と第3希望、女子大なんだよね。 あぁー。 プレッシャー」
『不安だ』と言いながら頭を抱える優衣。
オレ、尚更不安。 今度近くの神社にお参りしとこう。 2人共N大合格させて下さい!!って。 無理なら2年後に、優衣の第2希望と第3希望の大学を、突然共学にして下さい!!って。