今日から、幼馴染まない。
「誰もそんな事は言っていないでしょう?? 出来る範囲で行動に移しなさいと言う意味です。 それでは授業を始めます。 教科書の60ページを開いてください」
先生はオレを軽く睨み返すと、さっさと授業に取りかかった。
優衣に謝りもしない先生に、腹の虫が治まらない。
先生を睨みつけながら頬杖をついていると、机の中で携帯が光った。
〔ただでさえ成績悪いのに、先生に嫌われたら内申点まで下がっちゃうでしょうが。 ばーか。 でも、ありがとうね。 怒ってくれて嬉しかったよ〕
優衣からのLINEメッセージだった。
久々の優衣発信のLINEメッセージ。
〔優衣、まだオレと話をするのは嫌?? 少しだけでいいから、優衣と話がしたい〕
返信をして優衣の方を見ると、そのメッセージに気付いた優衣が一瞬眉をひそめた。
そして
〔今日の17:00マンションのエントランスにいて。 入院中に借りていたマンガとか返したいから〕
優衣からの返信に、先生への怒りが消えた。
オレの差し入れが優衣に届いていたのも嬉しいが
何より、優衣と話が出来る事が、楽しみで仕方がない。