今日から、幼馴染まない。
「・・・・・・・・・・・・・・・・優衣のお母さんが怒るのは当然だよ。 ・・・・・・・・・・・・・優衣、ゴメン。 本当にゴメン。 あの日、優衣からの電話切ってしまって・・・・・・・・・・・・。 赦して、優衣。 優衣と仲直りがしたい。 前みたいに、一緒にゲームしたりコンビ二行ったりしたいよ」
俯く優衣より低く頭を下げ、必死に懇願。
そんなオレの肩を優衣が『頭なんか下げないでよ』と『ポンポン』と叩いた。
「・・・・・・・・・・・・・・・謝らないでよ。 律は何も悪くないじゃん。 誰も悪くない。 ・・・・・・・・・・・・・・・本当は分かってるんだよ。 ちゃんと分かってる。 自分が悪いって事。 ・・・・・・・・・・・・・・・あの日ね、律とお姉ちゃんに差し入れしようと思って、コンビ二に寄ってから帰ってたの。 でもさ、その差し入れ自体が余計だったワケじゃん。 もしあの日事故に遭わなかったとしたら、ワタシはその差し入れを持って、律とお姉ちゃんの仲を邪魔をしに行く事になっていたワケだし。 ・・・・・・・・・・・・・・・ワタシが余計な事をしないで、真っ直ぐ家に帰っていたら、風に煽られて事故る事もなかったし、みんなが嫌な思いをしなくて済んだ。 ・・・・・・・・・・・・・全部、ワタシが悪い」
少しだけ顔を上げると、悔しそうに悲しそうに目に涙を滲ませる優衣の顔が見えた。
・・・・・・・・・・・・・・知らなかった。 優衣が差し入れを用意してくれてた事。
・・・・・・・・・・・・・・オレは、優衣の助けを呼ぶ声ばかりではなく、善意の優しささえも踏みつけにしたんだ。