お隣さんは元カレ?
「すげーじゃんっ、感動の再会じゃん!?」
「ははっ、もうそんなんじゃないけどな?」
「なぁーんだ」
…なに、これ?
菜美はフツフツと怒りが込み上げてくる。
「でもまぁ…とりあえずよろしくってことでっ」
ニコッとしながら、菜実に手を出す有馬。
頭にプチッとした音が鳴ったような気がした菜実は、有馬の手に触れず自分の部屋のドアを開ける。
「よろしく!サヨナラ!」
菜美はそう言ってバタンッとドアを閉めて部屋に入る。
有馬は手をそっと下ろす。
「あれー?なんか怒ってたっぽいぞ?やな別れ方したのか?」
「……いや?別れ話なんてしなかったよ」
「しなかったの…?」