お隣さんは元カレ?
仕事終わりの夕方。
「はぁー…なんか今日疲れた、夕飯コンビニにしようかなぁ」
菜実が鞄を肩に持ち直し、アパートから一番近いコンビニに入る。
お弁当とデザートを持ってレジに行くと、入口からお客さんが入ってきて、ふと見る。
「……げっ」
菜実の視線の先には、携帯を持ちながら菜実に気づいた有馬が立っていた。
「あっ…おす」
そう言って有馬は携帯をしまう。
「……どうも」
素っ気なくそう言った菜実に、有馬が近づいて耳打ちする。
「ちょっと、外で待ってて?」
「はっ…!?」