お隣さんは元カレ?
「んっ」
「……はっ?……プリン?」
「昨日のお礼的な?」
「お礼が…プリン?」
「だっておまえ…好きだったろ?」
「えっ…?」
「ほらよっ」
そう言って有馬は、勝手に菜実のコンビニ袋の中にプリンを入れる。
「ちょっと…」
「じゃぁな?おやすみー」
有馬はさっさと自分の部屋に入って行った。
「やっぱり…適当…」
でも、もしかして。
プリンをわざわざ渡すために、待っててって言ったの?
よく…分かんない。
さっき、不覚にも少し…ほんの少しだけ、
ドキッ…としてしまった。