お隣さんは元カレ?
「えっ!?デートっ!?」
「えっ?うん…あれ聞いてないの?」
「別に…そういう話しないから」
「そう?草太には年上の彼女がいんのっ」
「……へぇー」
イメージない、有馬に年上とか…。
っていうか、彼女いたんだ。
「俺と同じ大学の時の、一個上の先輩だよ」
「へ…へぇー…別に私には関係ないけど?」
「ふーん?」
そう言って菜実が部屋に入ろうとした時。
「あっ、帰ってきた」
「えっ…?」
まさか、彼女と!?
菜実は雄二と一緒に、つい下を覗いてしまう。
下にいたのは、有馬だけだった。
ホッとする菜実を、雄二はチラッと見る。
「やっぱ、気になんの?」
「えっ!?全然!まったく!」
「あっ、そう?」
「それじゃ、おやすみなさい!」
バタンっとドアを閉め、菜実は自分の部屋に入った。