お隣さんは元カレ?


「多分…晴れない」



「でも…それじゃ有馬が…」



「いーからっ」



有馬がそう言って菜実に強引に傘を渡すと、雨の中走り出して行った。



「ちょ…有馬っ!」



菜実は急いで傘を持ち、有馬を追いかける。



雨の中走ってる有馬に菜実が声をかける。



「有馬っ、待って!」



追いかけてきた菜実に、有馬は少し驚いた顔で振り返る。



「宮崎っ…なんで?」



菜実は息を切らしながら、有馬に追いつき、傘を二人の上にさす。



「私…こういうのヤダよ、一人だけとか…一緒に入ればいーじゃんっ」




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