お隣さんは元カレ?
偶然と運命
月曜の朝。
菜実が玄関先の鏡で身だしなみをチェックする。
「大丈夫、しっかりしろ自分っ」
ふぅー…と息を吐き、玄関のドアを開くと、ちょうど隣からも有馬が出てきた。
「…あっ…」
なんで、いつも同じ時間?
少し…気まずいじゃん。
有馬も少しとまどった顔をする。
「……おす」
「……おはよ」
そう交わし、2人は部屋の鍵を締める。