お隣さんは元カレ?


「お粥…できたみたい、持ってくるね?」



「宮崎…」



キッチンの方へ向かった菜実を、有馬は見つめる。



お皿にお粥を入れる菜実は、心の中で動揺が隠せないでいた。



どうしよう…。



今更なこと聞いちゃって、私動揺してる?



それとも、有馬熱でおかしいとか?



それ、あるよね?



そして、お粥とスプーンをテーブルに持っていく。



「……はい、できたよ?」



「あぁ、サンキュ」



有馬がスプーンを持ち、お粥に手をつけようとした時、菜実がカバンを持って立ち上がる。




< 66 / 91 >

この作品をシェア

pagetop