お隣さんは元カレ?
「え?いつも定時だから…5:00までだけど」
「分かった、じゃぁ6:00に駅集合な?」
「えっ!?なんで…」
「なんでって…食事ぐらい行くだろうが…」
少し小声で菜美から視線を外す有馬。
そんな有馬に菜美も照れる。
「そう…だよね?分かった」
「おぅ、じゃぁ俺こっちだから」
「うん、じゃぁ」
お互い軽く手を振り合うと、背中を向けて歩き出した。
バス停に向かう菜美は、胸に手を当てる。
「そうだ…付き合ってるんだ、私達…」
嬉しさと実感に、菜美の頬が緩む。
「ご飯、楽しみだなぁ…」