【短】イッショニ カエロウ
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『うわぁー』
ガバッと音わさせて、起き上がる。
ハァハァハァ
荒い息を調えて、辺りをみまわす。
そこは、もちろん病院のベッド・・・
では無く、自分のベッド&自分の部屋
『夢・・・夢落ちかよ。
マジさいあく』
ほんと、最悪だ。
あんな良い彼女を、自分の彼女を不気味に思うなんて
そう、彼女があんなことするわけない。
ーそのハズなんだけどな
何故か、さっきの夢が引っかかる
前にも、あった気がして。
『どこで、だっけな』
昔、母の実家で一緒に遊んだあの子と喋ったんだ
“ずっと一緒にいよう“
どっちかが死んでも、残った方は寂しくないよう後を追おうって・・・
しょせん、子供の約束
気にしても仕方ないし、今日は寝るか
・・・って、寝れねぇ
はぁ、まぁ
しょうがない、か
早く朝にならねぇかな。
母さんにでも聞いてみるか。
あの子のこと