【短】イッショニ カエロウ

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朝、少しワクワクしながら、

向かった学校で、

彼女のほうから、声をかけてくれる


『おはよう』


『ああ、おはよ』


昨日の会話をまだ引きづっているため

少々ぶっきらぼうな言い方になってしまった

ちらっと彼女を見ると目が会った。


彼女は、一瞬近くにきて囁きすぐに
きびすを返した。


『あ、そうそう。今日も一緒に帰ろうね♪』

『ああ』


僕の声は届いたのだろうか?


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『イッショに帰ろ~♪』



あれ?いつもと違う?

気のせいだよな。

マジマジと、見ていると

彼女はなに?っと笑いかけてきた。

いつも通りの彼女だ。


『・・・ああ。待っとく』



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『イッショニカエロウ~♪』

あれ?やっぱ……



『ああ、なぁ?

最近おかしくねぇ?』



『なんのこと?

あ、たーくん。もしかして

あたしのこと、嫌いになったの?』


『いや、別に・・・』


目を潤ませる彼女にこれ以上問い詰めることは出来ない。

と、いうかしたくない。。
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