また、君に会いたい。
前の学校。
「うん。この人。」
「やっぱり。この人が潤だよ。良かった~!顔だけでも覚えてて。」
そう言って細谷君が微笑んだ。
「実は、潤と七海って恋人同士だったんだよ。」
やっぱり。
そんな気はしてた。
そんな私を見て細谷くんは、「あんまり驚いてないね。」といった。
「なんか、そんな気がしてたんだよ。その人の事が好きって分かってたし。」
「そうなんだ・・・じゃあさ、潤のことまだ・・・好き?」
好きか・・・
「分からない。今の私にとっては知らない人と同じだし。・・・でも、直感では好きって感じる。その事をまだ頭で理解できてないけど。」
「・・・それじゃあ、潤に会ってみる?」
「え?」
・・・潤に会ってみる?
意味を理解するのに数秒かかった。
「今度、昔のクラスのメンバーで集まりがあるんだよ。・・・だからそこに行けば潤にも会えるし、元クラスメイトにも会えるから・・・行かない?」
「行く!」
即答だった。
私、その人達に会いたい。