また、君に会いたい。
前の学校。

「うん。この人。」


「やっぱり。この人が潤だよ。良かった~!顔だけでも覚えてて。」


そう言って細谷君が微笑んだ。


「実は、潤と七海って恋人同士だったんだよ。」


やっぱり。


そんな気はしてた。


そんな私を見て細谷くんは、「あんまり驚いてないね。」といった。


「なんか、そんな気がしてたんだよ。その人の事が好きって分かってたし。」


「そうなんだ・・・じゃあさ、潤のことまだ・・・好き?」


好きか・・・


「分からない。今の私にとっては知らない人と同じだし。・・・でも、直感では好きって感じる。その事をまだ頭で理解できてないけど。」


「・・・それじゃあ、潤に会ってみる?」


「え?」


・・・潤に会ってみる?


意味を理解するのに数秒かかった。


「今度、昔のクラスのメンバーで集まりがあるんだよ。・・・だからそこに行けば潤にも会えるし、元クラスメイトにも会えるから・・・行かない?」


「行く!」


即答だった。


私、その人達に会いたい。

< 8 / 9 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop