私の兄は正義のヒーロー
そんなある日の午後だった。

その日は4時間しか授業がなく、さらに部活もなかった。

特に予定もなかった私は家に帰ることにした。

「ただいまー」

玄関には兄の靴があるのに、返事がない。

いつもなら返してくれていた。

私は自分の部屋にカバンを置いて、隣の兄の部屋にいった。

ドアは閉まっていて、中からは物音一つなかった。

トントントンとノックをしたが、声もない。

私は心配になり、部屋に入った。

「お兄ちゃん?入るよ?」
< 6 / 90 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop