私の兄は正義のヒーロー
「最初は簡単なボランティア活動が中心だった。清掃作業とか老人ホームの手伝いとか…そんなときにテレビでみたんだ…ヒーローを」

我が兄はカッコつけてますが…

全然カッコよくないから!

でも、表情から憧れが見えた。

「名前は忘れた…でも、姿は覚えてる。正義奉仕ってまさにこれだって思ったんだ。やりたいって思ったのまではよかったんだ…でも、真斗先輩はやりたがらなかった。」

だろうね。

あいつがやるはずないもん。

「だから、俺がやった。本当はあんな格好したくないけど、大学にバレたら元も子もない。着るしかなかったんだ。」
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