見つめないで勉強しなさい! ~一途なチャラ男くんに愛されました~


しまった…。

私、なんてこと…。




はっとなって思わず見上げると、多希は無表情の下に、痛そうな苦しそうな色をにじませていた。




どうしよう。

傷つけてしまった。多希を。




でも。

傷つけたのは私なのに。




私の胸も、引き裂かれたように痛い―――。
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