見つめないで勉強しなさい! ~一途なチャラ男くんに愛されました~
けど、そんな卑怯な私などお見通しかのように、多希は強い口調で言い放った。
「親父も家も関係ない。俺はここに来続ける。あんたに会いに来る」
「だ、だから、それがわがままだって…!」
「そんなことより」
怒鳴るように乱暴な声に遮られた。
「中断しちゃったままだけど」
「…?」
「返事。聞きたいんだけど」
え…。
「俺への返事。答えて、今すぐ」