見つめないで勉強しなさい! ~一途なチャラ男くんに愛されました~

「ごめんなさい…」


弾かれたように多希を突き飛ばして、私は歩き出した。


「待って、せんせっ…」


「さわらないで!」


ほとんど悲鳴に近い声だった。


「もうさわらないで!見ないで!言わないで!なんにもわかってないくせに、私の中に勝手に入りこまないで」


「いやだ!なんでだよ…!あんただって俺のこと…」


多希の手が私の手をつかんだ。
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