見つめないで勉強しなさい! ~一途なチャラ男くんに愛されました~
「ちょっ!なに勝手に握ってんのよッ!」
「ってぇええ!けちー!」
振り払って思いっきりその癖の悪い手をつねってやった。
もう、油断も隙もあったもんじゃない!
あんなにあっさりと唇を奪った輩だ。
この前だって腕を組まれたし…まったくこのチャラ男の手の早さったら、目を見張るものがある。
あのキスは…私のファーストキスだったのよ…。
あれ以上のものなんて、もうなにひとつ許してやらないんだから…。