見つめないで勉強しなさい! ~一途なチャラ男くんに愛されました~


だから、もう離して…!と突っぱねた。


けど、多希は抱き締める力を弱めようとはしなかった。




「あーあ。まだそんなこと言ってんの?」


「……?」


「いい加減、信じなよ」


「……」


「俺のこと好きなら、信じなよ」


苦笑うように私を見つめて、多希はそっと、囁くように言った。
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