見つめないで勉強しなさい! ~一途なチャラ男くんに愛されました~


わきあがった不安を押し退け、なかば自分に言い聞かせるように考えて、淹れたての苦いアイスコーヒーを吸ったその時だった。




ガラン!




と乱暴にドアが開いたかと思うと、兄貴が帰ってきた。

ずいぶん早いな。

しかも傘を持っていったはずなのに―――びしょ濡れになっている。


バイトの子が驚いてタオルを持って駆け寄っていった。

「てんちょ!傘どうしたんですか??」



「花珠っ!」
< 284 / 337 >

この作品をシェア

pagetop