見つめないで勉強しなさい! ~一途なチャラ男くんに愛されました~


ドカドカと上がると、私は給湯室からハンドタオルを数枚持ってきて、多希の前に投げ捨てた。

手に持っていた一枚を広げて、大型犬を扱うみたいに茶髪をごしごし拭いてあげる。

すぐに濡れそぼってしまったタオルを投げ捨てて、新しいのを広げて、ごしごし―――。



「ほんとにあんた、生粋の大バカよ…!」


「…ごめん、なさい」
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