見つめないで勉強しなさい! ~一途なチャラ男くんに愛されました~
「風邪でもひいたらどうするつもり?あんた受験生でしょ?ばか」


「ん…」


「…どうして…ばか!」


「……」


「もうホントにばか!大ば」



不意に、多希の手が、私の手首を握った。



びくともしないような、すごい力で。




「あんまし、ばか、ばか言うなよ。…誰がさせたと思ってんだよ、ばか」
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