見つめないで勉強しなさい! ~一途なチャラ男くんに愛されました~
でも、多希は唇を離して、それ以上のことはしなかった。
真っ赤になって茫然としている私の頭を撫でて、『がっつかない。花珠が大事だから』って微笑んで。
悔しいくらい大人で、やさしい。
けど、
「それに俺、楽しみは後にとっておくタイプだから」
って、浮かべたのは、あのおなじみのカラリとした笑顔だった。
もう、ほんとにかなわないな。
メニュー