見つめないで勉強しなさい! ~一途なチャラ男くんに愛されました~

口を開いたのは二人同時だった。

くすりと笑って、多希が先に続けた。


「よかったら、これから花火見に行かない?」

「…いきたい…!」

「じゃあさ、俺着替えてきていい?さすがにこのびしょ濡れではつらいから」

「あ、うん…。確かに風邪ひいちゃうね」

「俺ん家すぐだから、五分で戻ってくるから待ってて!」

「う、うん…」

「いや四分…三分で戻るから、待っててね。絶対待っててね」
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