見つめないで勉強しなさい! ~一途なチャラ男くんに愛されました~
念入りだなぁ。

大丈夫。私はもう逃げないよ。


私は素直にうなづいて、ちょっと笑った。

多希は嬉しそうに微笑むと、全力疾走で駆けていった。



ばん

ばぁん



花火は盛り上がりを見せ始めている。

建物の陰から、ちょっと光が広がるのがワクワクさせる。

多希、早く戻って来ないかな。


なんて私は、じれったく思いながら待っている。


なんか、彼女みたい…。
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