見つめないで勉強しなさい! ~一途なチャラ男くんに愛されました~

「そ、そうですね…。とても本気には思えないですけど」

「あっははは!確かになぁ、あの見てくれだし!実際に、コレはけっこうとっかえひっかえみたいだしな!」

と、小指を立てる重さん。

古いですよ、と心の中で突っ込みながら、私はげんなりとなる。


ほら、やっぱりチャラ男なんじゃない…。


「でもま、根は素直でいい男なんだ」

「へぇ」

「あいつが鼻垂れのガキの頃から知ってる俺の見立てだ。まちがいねぇよ」

「はぁ」

「だからあいつのこと、信じてやってくれな」


< 37 / 337 >

この作品をシェア

pagetop