見つめないで勉強しなさい! ~一途なチャラ男くんに愛されました~


「えっと、私…」


「倒れたんだよ」


「え…」



私の身体の下には座布団が敷かれ、膝の上にはタオルケットがかけられていた。  

確かに、多希の言ったことは本当のようだ…。

そう。

水を飲んだ瞬間頭が揺れて……それからは―――ぜんぜん覚えていない。


「貧血かなんかっぽい。疲れすぎてたんだろ。気絶したように倒れて、そのまま俺の腕の中でグーグー。あんまし爆睡してたからそっとしておいた」



た、多希の腕の中で…!?
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