見つめないで勉強しなさい! ~一途なチャラ男くんに愛されました~


「だ、大丈夫よ、ぜんぜん平気っ」

「そう?なんか、顔赤いけど」

「え、っあ」

「もしかして風邪ひいた?」



長い手がゆっくりと伸びてきて、私のおでこにぴたりと触れた。



え…。



そして、前髪をそっと上げると―――。




「…ん…っ」




こちん




思わず、身体が固まってしまった。




多希が自分のおでこを私のおでこに押しあてたから―――。
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